アマゾン店担当者です。
GW期間突入前に入荷したSTRIDA C1。
ストライダは今までそれなりの数量を販売し組立を行ってまいりましたが、組立後試乗することはあれど所有したことはなく、一回のライドで数十kmを乗るといった経験はありませんでした(試走の総距離はそれなりかもしれませんが)。ある程度の距離を乗らなければ分からない様々なこともあるだろうし一度は所有しなきゃならんなーと以前から考えておりましたが、GW前に入荷したのも何かの縁かとこじつけ、思い切って入手してみました。売り物の新車だと意味なくバラすわけにもいきませんが、所有物であれば遠慮なくバラせるし、これで知識が少しでも深まれば儲けもんだと思ってます。そう思わなければやってられない、そんな価格。人柱とは孤独なものだ。
てことで実家に車を置き、JR高槻駅へ向かう。その道中、やけに人が多いと思ったら、この日は高槻JAZZフェスティバル真っ最中だったんですね。2日間で来場者数12万人オーバーだったかな、それなりに人が多いです。さすがにその中を自転車で突っ切るわけにはいかないので押して歩いてましたが、変わり種のストライダをジロジロ見られました。
JR高槻駅は知らないうちにホームが増えていた。乗降口のバーが設置されてたんですが、どんな動きするのかと見てたら、上にスライドするんですね。
高槻駅から新快速で40分弱、目的地の三ノ宮に到着。選んだ理由は「坂が多いこと」「帰省本能(帰巣本能)が働いたこと」。坂が苦手と言われるストライダがどの程度のものなのか、坂を登る=大きなトルクをかけた時にどんな症状が出るのかといったことも把握したかったんです。あとは育った街を走りたかっただけ。
GW期間中で痛ましい事件としてニュースにも取り上げられた暴走事故、その暴走を止めた銅像。ニュース見ながら「あんなとこに銅像なんかあったっけ?」てほど記憶にないものですが、この日は事故の翌日、道行く人々も「これがあの・・・」なんて言いながら少し人だかりが出来てました。
今回は乗る事が目的であり、目的地は定めてませんでした。三ノ宮を少しうろついた後、摩耶ケーブル駅を目指すことに。地元民にしか分からないでしょうが、神戸市バス18系統沿いを走る。
「側溝に咲いてる花はヒメジョオンかな?昔近所のガレージに沢山咲いてたなー」既に押して歩きながら思い耽る。ストライダ、やはり坂に弱い。ちょっとした坂ならどうってことはないですが、この斜度は登れる気がしない。今度Mu SLXでチャレンジして違いを体験したい。
前を見れば山、振り返れば海。見慣れた光景。
摩耶ケーブル駅到着。これがどこに続くってかと言うと、摩耶山頂「掬星台」 六甲山や摩耶山は小学校の行事で登る事が多く当時は何とも思ってませんでしたが、大人になって訪れると懐かしさも相まってまた違った気分になります。夜景ならば再度山「ビーナスブリッジ」も良いですよ、三ノ宮から歩いてでも行けますし。
小学生時代に摩耶ケーブル駅付近で習い事をしており、帰りの18系統のバスを待つ間にこの駅で自販機のインスタントラーメンをよく食べていたことや、震災で営業がストップして寂れていた時期などを思い出しました。
記念に階段降りたところでパチリ。石垣で早速傷をつけてしまいましたが、それも思い出の一つ。
上りがあれば下りあり。春には桜が咲き乱れる一本道。
昼食をとろうかなと思い、神戸市バス2系統(三ノ宮-六甲間)沿いを走り阪急・六甲駅へ。
六甲駅には阪急電車のホームとバスのターミナルがあるんですが、このバスターミナルはイノシシがよく出没します。勿論飼われているわけではなく野生なんですが、東灘区・灘区・中央区民あたりにはさして珍しい光景ではなく、ターミナルの中にイノシシがいても「お、今日はおるなー」位にしか感じません。コンビニの袋とか持ってると襲われることもあるってな話ですが、僕はいままで被害に遭った人を見た事はありません。高校時代、イノシシが横を通り過ぎるなんてことは何度もありましたが、ただの通行人(通行猪?)という記憶しかありません。
六甲に来たのは小さい頃に良く連れて行ってもらってお気に入りの洋食屋「自由軒」に行きたかったからなんですが、生憎休業日でした。古き良き洋食屋の自由軒、今度また行こう。
古き良き洋食屋と言えばここも外せない。一見ただの古びた建物「御影公会堂」。この地下に隠れた名物レストランが。
道挟んで「もっこす」というラーメン屋がありますが、神戸のラーメンと言えば「もっこす」と「ラーメンたろう」が2大勢力じゃないでしょうか。僕はもっこすを選ぶことが多いです。
ここまで来たので御影公会堂の横にある母校の前でパチリ。震災の影響により仮設校舎で卒業だったので新築された校舎は別の高校のように見えてしまい、思い入れが浅い。
道中、良い意味での変態パーツを多く取り扱っておられる代理店「トライスポーツ」さんを発見。そういやマルイさんもこのへんだった筈だとスマホで調べながら走ってると、ポリスメン登場。見る時は止まっていたのだが、スマホを片手に持っていたのがいけなかったようだ。軽く注意された後「変わった自転車ですねー」なんて話をしてるうちにマルイさんを探す気力も失せ、駅に戻ることに。
そういや御影だんじり祭り中だった。そりゃポリスメンもいつも以上に気を張ってるはずだわ。
三ノ宮から高槻に戻りましたが、高槻は相変わらずJAZZフェスティバルで賑わってました。
今回の走行距離はせいぜい30kmほどですが、それでも気付いたことがいくつかあります。
・18インチの影響か、バッグ(ST-BB-002)に入れるのは結構キツイ
・坂はやはり不向き
・軋み音が鳴る
・段差は苦手
・フロントが浮きやすい
・立ち漕ぎは厳しい
・お尻痛い
・目立つためか視線を浴びやすい
・ペダルが脱着式(車種に依ります)な上にハンドルを畳めて横幅がかなり縮小可能なので、押してる時に人混みのすりぬけがしやすい
これからもっと距離を重ねたり分解したりで分かる事も有る筈なので、その都度書き留めていきたいと思います。
渋谷区にお住いのY様よりいただいたお便りの中に「あの曲がり角の先を見てみたいという微妙な距離も、ひと漕き二漕ぎで到達できる機動力は冒険的な旅が加速する気がします」という文章を書かれていたことが強く印象に残っているのですが、見た目も乗り味もクセのあるこのストライダ、これもSLXに続き良い相棒の一台になりそうな気がしています。
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