アマゾン店担当者です。
本日は変速に関する話です。
変速は大まかに分けて内装変速と外装変速があります。
パナソニック「GLITTER」の新型内装3段。
パナソニック「ハリヤ」の外装7段。
それぞれの大まかな特徴としては
<内装変速>
○停車中の変速操作が可能。メンテナンスが殆ど不要で、車体や服が汚れにくい。
×重量が比較的重い。漕ぎながらの変速は推奨されていない。
<外装変速>
○グレードにもよるが軽量、パーツの交換が容易。
×チェーン脱落等のトラブルの可能性がある。停車中の変速は不可。
といった感じですが、内装変速とて全くメンテナンスが不要というわけではなく、外装変速もそこまでチェーントラブルが発生するわけではありません。
実際の話、極稀ではあるものの「ブレイスL(内装変速)の変速が以前のようにいかない(なかなか切り替わらない、切り替わる前と後の中間あたりで行ったり来たりする)」といったお問い合わせをいただく事もあります。変速はDH全盛期の頃にはエアシフター、最近ではDi2等といった変速機もありますが、殆どはワイヤー1本で制御されています。このワイヤーが少し伸びたりすると、変速ってのはうまく作動しなくなったりするわけです。ブレーキ然り変速然り、ワイヤーってのは特に新しい間は伸びやすく、ブレーキや変速ってのはずれてくるのは致し方ない事なんです。
そんな時お近くに自転車屋があれば良いのですが、ワイヤーが少し伸びた程度なら持ち込むほどのものでもないって時もあったりするんです。
まずは内装8段変速から。(対象はブレイスXL)
真ん中あたりに黄色の目印があります。
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4段目の時にこの2つの矢印が一直線上になれば適正なワイヤーの張り具合の目安となります。
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ワイヤー調整ダイヤルを回して黄色の線を合わせます。ブレイスXLではシフター側に調整ダイヤルが付いています。
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何度かシフターを空打ち(1→8→1と変速)します。再度変速を4に合わせて黄色の目印が一直線上にきているかを確認、もしずれているようでしたらワイヤー調整ダイヤルで合わせます。空打ち後も合っていれば完了です。
勿論内装8速のトラブルが全てこれで解決するわけではありませんが、内装8段変速で違和感を感じられた方は一度お試しいただいては如何でしょうか?
ついでに内装3段変速(新内装3段と強化ハブバージョン)の合わせ方もご紹介。
<新内装3段変速>
新内装3段変速は後輪右側に調整機構があります。
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まずはベルクランクカバー(黒色や灰色のカバーです)を外します。プラスドライバーが必要になります。
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カバーを外すとこんな感じになってます。プッシュロッド(真ん中あたりの棒)に赤色の線が入っていますが、シフターが2段目の時にこの赤線がシャフト先端と面一になるようになれば適正位置になります。
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プッシュロッドを動かしているのはワイヤー一本ですが、ワイヤーが勝手に動かないようにロックナットで固定されています。10mmサイズのスパナでロックナットを緩めます。
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ロックナットがある程度緩まったらワイヤー調整を行います。プッシュロッドの赤線がシャフトの先端と面一になったら・・・
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緩めていたロックナットを締め直します。この状態でシフターを数回空打ちし、ずれていたら再度調整します。
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<強化ハブタイプ>
強化ハブも後輪右側で調整します。内装8段と同じように真ん中あたりに黄色の目印があります。シフターが3段目になった時にこの目印が横並びになれば調整完了です。
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ワイヤーを調整します。写真の対象は2014年モデル パナソニック社のギュットミニDX。チェーンステー右側の下あたりに調整ダイヤルがあります。
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黄色の目印が横並びになりました。シフターを何度か空打ちしてズレてなければOK、ズレたならばもう一度調整を行って下さい。
内装5段や外装変速はまたの機会に。
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